9/25(土)、多摩美NYクラブ創設者である、中里斉さんの芸術と人生を祝福する会「Hitoshi Nakazato Cerebrating of His Art and Life」がマンハッタン、ガーメントディストリクトにあるご自宅/スタジオで開催され、中里先生を慕うたくさんの方々と共に参加して来ました。NY・東京よりご家族の皆様はじめ、ペンシルバニア大学同僚・教え子のみなさん、作家、ギャラリー関係者、各界の著名な方々も参列され、キャンバス・プリント作品が展示された会場に250名を越える人々が集いました。
John. D Woosley氏のウェルカムアナウンスメントに続き、中里先生の生涯/仕事を綴ったスライドショウが流れると、スタジオは先生への敬意と親しみと、そして悲しみで一杯になりました。ご友人/作家のMichael Burke氏、元同僚のMatt Freedman氏、画廊ディレクタのDaniel Dalseth氏、そして多摩美NYクラブメンバーによるスピーチが続き、最後にご家族、すみ子さん、長女Amyさん、長男仁さんのご挨拶がありました。悲しみの溢れる各々のエピソードにはしかし、先生のお人柄を偲ばせる軽やかであたたかなユーモアも含まれ、涙と笑顔の入り交じる会場となりました。
日本よりNYへ帰って来て新作にかかるのを楽しみにしておられた矢先の事であったと奥様すみ子さんより聞くに及び、新作を見る機会は永遠に失われてしまったのだと惜しまれますが、今後も中里斉先生の作品は息づき続け、展覧会/出版物等を通じて触れることができ、更に多くの方に語りかけてゆくことでしょう。
多摩美NYクラブの会合の度に、いつも心のこもったごちそうと共に、深くあたたかい喜びに溢れる場を提供して下さいました。時には厳しい目と、優しいユーモアで一人一人と対話下さった中里先生、こんなに沢山の作家(作家でなくとも)のメンターであり続け、常に溢れるエネルギーで新作を創り続け、真摯に芸術に捧げられた高貴な精神に出会えた事への感謝の念は、中里先生を知るみなさんがきっと同じくされていることと思います。
中里先生の死を悼み悲しむ一日、皆がその大きな存在にあらためて畏敬の念を抱く会となりました。
考えること、想像・創造すること。共有すること。私たちはたくさんの事を教わり続けています。
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